はじめに
胸部X線(レントゲン)は、最も一般的な画像検査の一つです。咳や発熱、胸痛などの症状がある場合や、健康診断で撮影されます。白黒の画像ですが、心臓、肺、気道、骨の豊富な情報が詰まっています。このガイドでは、医師も使用する系統的な読影方法を学びます。
系統的読影法:ABCDE手順
見落としを防ぐため、放射線科医は通常 ABCDE の順に画像を確認します:
- A (Airway:気道):気管が中心にあるか。位置のずれは胸腔内の圧力異常(緊張性気胸など)を示唆します。
- B (Breathing:肺・呼吸):肺野の観察。健康な肺は空気で満たされているため黒く写ります。白い影がある場合は、肺炎や腫瘍、胸水などが疑われます。
- C (Circulation:心臓・循環器):心臓のサイズを評価。心横径が胸郭内腔横径の50%を超えている場合、心拡大と判定されます。
- D (Diaphragm:横隔膜):なだらかなドーム状をしているか。右側は肝臓があるため左より少し高くなります。横隔膜下の遊離ガス(消化管穿孔のサイン)や、肋膜角(COPA)が鈍化していないかを確認します。
- E (Everything else:その他):肋骨や鎖骨の骨折がないか、皮下気腫がないかを確認します。
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